Vol.12「再現性がある型をお持ちですか」

書籍名:数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
著者:細野 真宏
リンク:https://bookmeter.com/books/548004

著者曰く、数学は、”考える科目”なので、考えれば考えるほど 数学ができるようになる」

この論理をフローチャートにまとめると「数学の問題を何時間でも必死に考える」→「数学的な思考力がアップする」→「数学ができるようになる」

この論理には「ある前提のもとで正しい」のですが、「ある前提のもとでは正しくない」のです。その「前提」とは何か?

この論点の致命的な欠点は、基礎知識についての前提が抜けていることです。数学の問題を解くには、最低限の知識がない状態では、問題が解けない場合が非常に多いのです。

”公式や解法を知らないと解けない問題”にいくら時間を費やしても、ほとんど無駄になってしまうのです。

「何かよく分らなかったけど、とりあえず計算していったら答えが出た」では、たまたま=「再現性のない拙い解法」で、「応用性」に欠けるため、似たような問題に再び出会えても、同じように解ける可能性が低いのです。

 

ーここからー
この話は数学のお話ですが、問題解決にも当てはまります。私は、仕事柄問題解決と接する機会がとても多いのですが、過去、どれだけ考え、経験を積んでも、うまくいかない時期が長く続きました。

同僚の問題解決が好評だと聞けば、それをパクッてやったことも多々あります。しかしながら、うまく出来ませんでした。苦笑

行き着いたのは、問題解決の良質な型をしらない状態では、問題解決がうまくいかないということでした。

ちなみに、私のなかで「良質な型」とは、シンプルで再現性が高く、効果の出る確率が高い方法(あり方・やり方)と定義しています。

細野さんも仰っていましたが、基礎知識(私の言葉に言い換えると原理原則)に基づいた型を持っていないと、解けないし、再現性が低いのです。

巷にはたくさんの問題解決研修が開催されています。私も5回ぐらい様々な問題解決の研修に参加をしました。

その研修の時のエピソードをお話ししますね。その研修は、問題解決研修ではとてもメジャーな会社さんで、書籍も販売しています。※私はその書籍も読みました

研修を受けるほど先が見えず、だんだん悶々とした気持ちになりました。これは私だけでなく、他の受講生も同じでした。

そんな時、となりの受講生がポツリ、講師へ「問題解決って難しいですよね」と・・・

すると講師の方は、目をキラキラさせて、「そうなんです。問題解決は難しいのです。私はこのケースを100回以上行っていますが、毎回受講生のやり方や答えが皆さん違うのです。だから何度も訓練する必要があるんですよ」と。

私はこの言葉を聞いた瞬間に、「この研修は終わった」と思いました。なぜなら、この研修には再現性が超低いからです。

毎回同じケースでやり方や回答が違い、かつ、難しいと感じて、継続しますか?少なくとも私は継続できないし、人に伝えることないでしょう。

難しいと感じることを多くの人はやりません。つまり、継続しない、定着しない確率が限りなく高いのです。

再現性が高いやり方を聞いたら、言われなくても「試してみたい」と思いませんか? そして、試してみて効果を実感できるから、普通、継続しますよね。

残念ながらこの研修には、それが無かったんです。あなたは、問題解決に限らず、再現性がある型をお持ちですか。