Vol.40「人がイキイキと働くために必要なこと」

書籍名:ほとんどの社員が17時に帰る 10年連続右肩上がりの会社
著者:岩崎 裕美子
リンク:http://amzn.asia/8MPkhuw

ー書籍からー
私は売上に追われることがなければ、社員たちはそのプレッシャーから解放されて、気楽に仕事ができるはずと思っていたのです。

でも、社員たちは数字からの気楽さと引き換えに、達成感を失っていたのです。当時のこの会社になかったのは、目標と達成感だったのです。

業績は年々上がっているけれど、社員一人ひとりがどう貢献しているのか、本人たちにとってもわからない状況になっていたのです。

社員が達成感を感じるために必要なのは、上司や同僚からの信頼です。彼女たちが不満に感じていたのは、私が彼女たちを信頼していなかったからだと気付きました。

社員からしても、自分を信頼してくれてないような人と一緒に仕事をすのは苦痛だったと思います。

「仕事で達成感を得られない」「やりがいを感じられない」。でも、給料はちゃんと貰えるし、残業もない。むしろ待遇はいいのです。

まさに、「別れたくても別れられない彼氏」のように「会社を辞めたくても辞めにくい」状況に社員は悩み続けていたんだと思います。

うちの会社は残業はほとんどなく、17時に帰れます。しかも、業績は10年連続で右肩上がり。

でも、実態は最悪だったんです。社員は愚痴と不満が多く、ストレスでいっぱい。そのあげく体調不良で倒れる社員が現れるほど最悪な環境でした。残業がなく早く帰れても社員は幸せじゃないんです。

私たちの会社は17時に帰れても不幸だったのです。昔は私も、早く帰れて福利厚生が充実していたら、社員は幸せと思っていました。

でも、それは違っていました。

社員の幸せは、人から必要とされ、やりがいのある仕事ができることなんです。こんな当たり前のことに気がつくまでに、私は6年以上もかかったのです。

まずは、社員がイキイキと働く環境であるかどうかが、残業を減らすことよりもずっと大切なことだからです。

ーここからー
ちょっと引用が長くなりましたが、とても重要な示唆を多々記載されていたので書かせて頂きました。

お読み頂ければとても伝わってきますので、私が何か言う必要はないかと思いましたが、1つだけお伝えしますね。

あなたは、ハーズバーグの「不満足要因(衛星要因)と満足要因(動機付け要因)」をご存知ですか。

「不満足要因」とは、会社方針や職場環境、給与、対人関係などを指します。これらの要因が不十分なときに、人は不満足と感じます(ただし、十分であっても満足感をもたらすものとは言えません)。不満足要因は、「衛生要因」とも呼ばれています。

一方、「満足要因」とは、仕事内容、達成感、承認、責任、昇進、成長の可能性などを指します。これらの要因が十分であるときに、人は意欲が高まります。(ただし、不十分であっても不満の原因にはなりません)。満足要因が満されることで、積極的
な動機付けが行われ、やる気が増幅することから、「動機付け要因」と呼ばれています。※出典:日本の人事部 https://jinjibu.jp/keyword/detl/203/

ポイントは、どんなに不満足要因を解消しても満足要因は上がらないことです。過去の岩崎さんの会社は、まさに不満足要因のみ解消し、満足要因が未充足だったんですね。

最近のトレンドで、働き方改革があります。残業を減らしましょうと多くの企業が声高に叫んでいます。ですが、これだけだとこの先に明るい未来はないですよね。

ある会社のESサーベイの結果で、とても興味深い事実があります。月の残業が30時間以上あると、残業時間に比例して心の健康が悪くなっていく事に相関関係はあるのですが、残業時間が0時間から10時間の人も心の健康が悪いのです。

残業時間が10時間から20時間ぐらいの人が一番イキイキしているのです。この理由も、上記を鑑みれば納得しませんか。

人がイキイキ働くためには達成感ややりがい、貢献、そして、人との信頼関係がとても重要だということです。

あなたの会社は不満足要因ばかり改善を行っていませんか。あたなは仕事に達成感ややりがいがありますか。そして、上司や職場の人たちと良好な信頼関係がありますか。