Vol.54「ホワイトカラーの生産性を上げるには」

書籍名:生産性
著者:伊賀 泰代
リンク:http://amzn.asia/3Iw27bv 

ー書籍からー

日本のホワイトカラーやサービス業の生産性は、欧米先進国と比べて著しく低い。「生産性を上げること=コスト削減」という誤った認識も広く共有されています。
 
生産性を上げるには、言うまでもなく二つの方法があります。一つはコスト削減。そしてもう一つが付加価値額の向上です。
 
二つの方法のうち、一定のところで限界に達するコスト削減とは異なり、市場が高く評価する分野にリソースを集中して付加価値を上げていく方向での生産性向上には、理論上の上限がありません。
 
<生産性を上げる四つの方法>
①改善=インプルーブメントにより、投入資源を小さくする
②革新=イノベーションにより、投入資源を小さくする
③改善=インプルーブメントにより、成果を大きくする
④改革=イノベーションにより、成果を大きくする
 
「イノベーションと生産性の向上は両立し得ない、二者択一の概念である」という誤った考え方も、組織全体に生産性の概念を普及させる大きな障害になっています。
 
<生産性向上へのプロセス>
①定型オペレーション業務の生産性向上
②余裕時間を生み出す
③余裕時間をイノベーションのために投資
④イノベーションによる大幅な生産性向上の実現
 
ビジネスイノベーションとは、「既存ビジネスの生産性を圧倒的に向上させられる方法は何かないのか?」と考えるところから生まれてくるのです。
 
ビジネスイノベーションを起こすためには、「一気に生産性を上げて、現状の問題を解決できる画期的な方法はないか?」という強い希求心が必要です。だから生産性を上げることへのこだわりを欠く組織からは、「ちょっと面白いアイデア」レベルのものしか出てこないのです。
 
 
ーここからー
本日お伝えしているのは、生産性を向上させるための具体的なHOWではなく、そもそも論になります。
 
上記から本日お伝えしたいのは大きく2つです。
①生産性とはコスト削減だけではない。
②改善の限界の先にイノベーションがある。
 
最近「生産性の高い仕事をしましょう」をいろいろなところで聞きます。しかしながら付加価値をあげることについての議論はまだまだ少ないなぁと強く感じています。
 
もっと言えば、コスト削減だけで終わっている場合が殆どだと思う訳です。生産性の真骨頂はコスト削減の限界の先にあるはずなのですが、そこまで辿り着かずに終わっている気がとてもしています。
 
イノベーションも本当に良く聞きますね。
個人的には安易にイノベーションという言葉を使っている方が多くて余り好きではないのですが、とても重要だとは思っています。
 
なぜ、イノベーションに嫌悪感を持っているかというと、イノベーションとインスピレーションを履き違えている方がとても多いからです。
 
インスピレーションがイノベーションになる場合ももちろんありますが、短たる思い付きで終る場合が殆どではないでしょうか。
 
確率を上げてイノベーションを起こすためには2つの方法があると私は思っています。
①改善をめ‐いっぱい【目一杯】行った後に起こるイノベーショ
②インスピレーションを問題解決とリンクされるイノベーション
 
上記①を補足すると、改善を目一杯行うと制約条件が多々出てきます。その制約条件があるからこそ、イノベーションが起きる確率が増えるのです。
 
有名な例だと日本の自動車や住宅です。日本には限られた土地しかないため、その中で快適な自動車や住宅を造らないといけないという制約条件があったからこそ、小型車や機能的な家が誕生したのです。
 
上記②を補足すると、インスピレーションって結構馬鹿にできず、素晴らしい商品やサービスの場合も多々あります。しかしながら、思い付きのために周囲からリスク回避を求める声に押されて消えてしまうのが殆どです。それを回避させる方法が問題解決とのリンクです。
 
問題解決の手順は①ありたい姿、②現状、③問題・課題、④本質的課題、⑤打ち手という順番になり、インスピレーションは⑤の打ち手に該当します。なので、変則的に⑤が成り立つための物語を問題解決の流れに従って構築するのです
 
イメージは、⑤④③②①と逆走する感じで物語を構築します。少し大変ですが、出来上がった後に見る人は①から順番に理解するので、⑤の打ち手が突拍子なコトでなく、本質的課題を打破するリアリティある打ち手に映るのです。
 
実は私も昔は改善とイノベーションは全くの別物と思っていましたが、心の師匠から「違うよ」と言われて試行錯誤するうちに、確かに繋がっていることに気づきました。苦笑
 
あなたは生産性やイノベーションという言葉について、自分なりの定義を持っていますか。