Vol.58「世界のエリートは幸せか?」

書籍名:残酷すぎる成功法則(9割間違える「その常識」を科学する)
著者:エリック・バーガー
リンク:http://amzn.asia/6iqhoq6

ー書籍からー
■選択肢
人は選ぶことが好きで、特に21世紀は、私達に殆ど無限に近い選択肢を与えている。テクノロジーの進歩により、一日のどの時間にも仕事をするという選択肢を持っている。途中省略 一瞬一瞬をどう過ごすかという決断が自分自身に委ねられている。この決断は、過去には無かったことだ。そして、たえず頭の奥でこの決断を迫られていることは、もの凄いストレスになる。
 
テクノロジーは、良くも悪くも、私達の選択肢を劇的に増やした。途中省略 ここに問題がある。私達は選択権を持つことが好きだ。しかし選択をすることは嫌いだ。選択肢があることは、可能性を意味するが、選択することは、その可能性を失うことを意味する。そして選択肢が多い程、後悔する機会も増えることになる。
 
仕事をすることが常に選択肢にある場合、全ての行動がトレードオフになる。仕事の時間を増やせば、友人、配偶者、子供と過ごす時間が減ることになる。間違った選択をすれば、非は自分にあることになり、選択のストレスがまた増える。懸命に働く程に、ますます気分が滅入る。全ての選択がその都度、妥当性を問われているからだ。
 
■世界のエリートは幸せか?
企業幹部たちは、キャリア的には成功を成し遂げている。しかし、そのベールの下はというと、テッド・ウィリアムズやアインシュタインに通じるものがある。「多くの幹部たちは他の目標ー家族との円満な関係、長期的な事業経営の健全性、従業員が本当に評価するような職場環境を整えること、要職を離れても輝きを失わないような人格を形成することーでは必ずしもうまくいっていない事実が浮かびあがった」
 
■幸せな人生
幸せな人生は、お金だけで手に入らないことは誰でも知っている。しかし、お金以外のものが何なのか、それを得るにはどうすればいいのか、誰もははっきりと分かっていない。お金の価値は分かりやすく、また、少なくとも短期間なら、お金は確かに幸せを運んでくる。
 
多くの人はお金に焦点を合わせるのが手っ取り早いと感じ、とにかく額を増やそうとする。簡単で便利だが大きな間違いだ。著者達が取材したとんでもない成功を遂げた人々は、たとえば人間関係など、人生の別の側面を犠牲にした(崩壊させた)と痛感していることがわかった。
 
研究者達は、人生には多様な尺度が必要なことに気がついた。例えば、家族と良い関係を築くには、ともに時間を過ごす必要がある。つまり一緒に過ごす時間数は、家族との絆を測る一つの尺度になる。だが、もし罵りあってその時間を過ごしていたら意味がない。そこで、ともに過ごす時間の量と質の双方を測らなけばならない。
 
ローラ・ナッシュとハワード・スティーブンソンの調査結果から、幸福の測定基準として、次の四つが必須要素であることが明らかになった。
 
1:幸福感  人生から喜びと満足感を得ていること
2:達成感  何らかの業績でほかに抜きんでていること
3:存在意義 身近な人々に、ポジティブな影響を及ぼしていること
4:育成   自分の価値観や業績によって、誰かの未来の成功を助けていること
 
これらを「ビック・フォー」(幸福の四要素)と呼ぶ。
ナッシュとスティーブンソンはまた、これらビック・フォーに繋がる行動も提示した。
 
1:幸福感=楽しむ
2:達成感=目標を達成する
3:存在意義=他者の役立ち
4:育成=伝える
 
人生を一つの尺度で測るやり方はうまくいかない。どれかを長期的にないがしろすれば、あなたは人生の重要な要素にシークエンシングをしていることになる。
 
 
ーここからー
本日は選択肢と幸せについてピックアップさせて頂きました。選択肢の弊害。これもテクノロジーの進歩によって引き起こされた弊害の1つですね。「全ては自己責任だ」。確かにそうなんですが、余りに選択肢が多すぎてどれを選べばよいか躊躇しませんか。私は人より決断が速い方だと思いますが、それでも躊躇する時は多々ありますね。とても同感します。
 
幸福も人それぞれの価値観ではありますが、この本ではエリートは幸せだと感じていない人が多いのが垣間見れますね。
 
引用部分では割愛をしましたが、その原因の一つに完璧主義があるようです。ハイパー上昇志向とも言えるのでないでしょうか。
 
イメージをお伝えすると、現状に満足できず更に上を目指して達成する。しかし達成してしまったらその現状に満足できず、更に上を目指す感じですかね。一見素晴らしいのではと感じるかも知れませんが、それが極端に強いため、全てをそこに注ぎ込み(選択)し、その他は全て犠牲にする傾向が強いそうです。
 
スポーツやビジネスでは成功するが、そのトレードオフとして、友人や家族との絆が深まらない。その例としてアインシュタインが紹介されていました。そして幸せとは何かに言及し、4つの要素があると幸せを感じられると論じられていましたね。
 
この4つの要素に関してもとても同感をしています。このように外へ向かって文章を書いている理由は、自分の人生に意味があった。使命の爪痕を何かしらの形で残したい。その為に他に抜きんでている?人様に何かしら貢献できると思っている?「関係の質(CPU)」や「思考の質(OS)」を中心に書いている訳です。そして、自分が培ってきた知識やスキル、価値観が誰かの助けになっている、役に立っていると信じているからです。
 
歳のせいとは言いたくありませんが、「幸せって何だろう?」とふと考える時が最近多々あり、この本を読んでいて目に留まった次第です。苦笑
 
あなたは幸せですか。
そして、幸せとは何かを自分なりに言語化できていますか。