Vol.69「CEOの覚悟」

書籍名:日本企業 CEOの覚悟
著者:安藤 宏基
リンク: http://amzn.asia/f0qFNLz

ー書籍からー

■時価総額1兆円
時価総額とは株価×販売済株式数で計算する。一般的には、企業の値打ち、値段を表すと言われている。株価に連動した数値である。会社の努力でいくら売上や利益を上げても、投資家の評価が伴わなければ株価はあがらないし、時価総額も大きくならない。
 
私はあえて時価総額にこだわる。今は売上という事業規模を求める時代ではない。企業価値を測る指標は収益にシフトしている。利益こそが付加価値の高いビジネスをしている証拠である
 
世界の食品市場を牽引するグローバル・カンパニーと肩を並べ、地球規模で人々の食生活に貢献するためには、まず時価総額1兆円という企業価値を形成する必要があった。
 
CEOとしてやるべきことはただ一つ。会社の持っている経営資源を最も効率的に生かして理想形の事業構造を設計することである。私はこれを、株主と一緒に作り上げていく経営計画だと考えている
 
すべてのステークホルダーがわれわれの戦略を支持し、成長性の夢を共有できないと実現可能な”総力戦”なのである。一兆円の達成に向けて取り組むプログラムはできている。
 
ある社外取締役からは、「腹がいりますよ」と言われた。「覚悟の上です」と答えた。今の時代、しょせん、何が起こるか分からない。覚悟して働くしかない
 
■世界統一ブランド
今までは、徹底した現地化戦略を進めて、それぞれの国と地域に親しまれている味を再現して成功してきた。カップヌードのブランド名やパッケージの商品ロゴは統一し、中身のスープ、具材、めんは現地化するという「グローカル(GLOBAL+LOCAL)戦略」である。
 
しかしここにきて、足りないものが一つあった。永年にわたり地域密着型のグローカル戦略をとってきたために、全世界どこにいっても必ず売っているという世界共通のカップヌードルがなかった。
 
コカコーラのクラッシックやマクドナルドのビックマックに並び立中核商品が存在しなかった。それがないと、世界市場でブランディングを成功させることも、販売数量を圧倒的に拡大することも不可能なのである
 
本来なら日本で一番売れているオリジナルのカップヌードルを世界ブランドとして立てたいところだが、・・・省略・・・、日本人好みの醬油味ベースのため、すべての国で受け入れられるとは限らない。
 
比較調査した結果、社内の誰一人として想定していなかったシーフードをメジャーフレーバーに定め、世界中で販売することになった
 
 
ーここからー
売上至上主義の時代は終わり、利益至上主義の時代に完全に移行したと私も強く感じています。
 
最近は、利益だけでなく、会社としての品格、すなわち「CEOの覚悟」が強く問われる時代に変化したとも感じておりますが、皆さんは如何ですか。
 
書籍を読んでいて初めに目からウロコだったのが、グローバルを勝ち抜くためには「グローカル戦略」と「地産地消戦略」が一番ベターだと思っていたのですが、「世界統一ブランド」になさしむ商品もとても重要な要素だったんですね。このへんの話になると、当然ですがCEOの経験なんてないので空想の域をでません。
 
さて、以前知的資本経営のお話を致しました。
Vol.56「知的資本の中にある強みにフォーカス」
 
これからは時価総額が問われていく時代になるのだろうと私も感じております。もっと言えば、過去の業績偏重から未来への期待感がどれだけ感じられるかにシフトしてくかと思っております。これを強烈に推し進めているのがソフトバンクさんではないでしょうか。
 
ジャスダックに店頭公開する企業は、赤字でも上場できてますよね。これなんかも未来への期待感に株主が投資している最たるものですよね。
 
時価総額を上げていく。つまり未来に向かって企業を強くしていくためには、強烈なトップのビジョンと社員の活性化が不可欠だと思います。その点で言うと、今回は強烈なトップのビジョンのお話しでした。
 
本の題名にも今回のお題にもしていますが、強烈なビジョンとは何かですが、それは「CEOの覚悟」だと思っています。世の中に絶対の正解はない。言い換えれば正解は無数に存在すると思っています。ゆえに、大事なのは「CEOの覚悟」だと思うのです。
 
この点で言えば、日本電産の永守さんなんかは「CEOの覚悟」をうまく活用して会社経営をされていると常々感じております。
 
本日は五月雨式に自分が感じていることを書かせて頂きましたので、とても取り留めないお話しに感じているのではないでしょうか。苦笑
 
いち社員としてとても感じることがあります。私を含め社員の方が継続的に頑張るために会社として欠かせなのは「トップのブレない覚悟」だと思うのです。
 
この軸がブレるとどこかで失速します。失速するとまたロウギアに入れ替えて、加速をさせなければなりません。これって結構肉体的にも精神的にシンドイと感じています。
 
一度だけの失速ならいいのですが、これが二度三度と繰り返されると熱が冷めてしまい、なかなか速度が上がりません。なので、「トップのブレない覚悟」は最重要だと思うのです。
 
あなたの会社に「ブレない覚悟」がありますか。