Vol.77「イノベーションの起こし方(個人編)」

書籍名:「なるほど、その手があったか!」が量産できる”ひらめき”の作法
著者:東 信和
リンク: http://amzn.asia/8T3KIwN 

ー書籍からー

■イノベーションとは何か
「イノベーションを一言で表現しないさい」と言われたら、私は結合と答えます。もう少し具体的に言うならば、「企業活動において、従来なかった新しい組み合わせを実現すること」です。これは、無から有を生み出さなくてもいいということです。
 
・「歩く」+「音楽」=ソニーの「ウォークマン」
・電話+手紙=ファックス
・飲料+健康=トクホ飲料 など
 
■アイデアを考える3つのステップ
ステップ1:バイアス(固定観念)を特定する、バイアスを崩す
ステップ2:新結合を考える
ステップ3:ストーリー化して、新結合の合理性を検証する
 
このシンプルな3ステップで、新商品、新サービス、プロモーション方法など業界を問わず、いろいろな場面で使える新しいコンセプトをつくってきました。
 
■イノベーションは右脳と左脳の両方を使い倒す
右脳的な直感だけに頼っても、左脳的なロジックだけで考えても、いいものは生まれません。その両方を使い倒すことが、極めて重要なのです。
 
経験的から言えば、ロジックを徹底的に鍛えられた人に、そこから解き放たれて右脳をもっと使えるようにトレーニングするほうが効果的です。
 
ビジネスとしては成立させたいのであれば、面白いアイデアでさえあれば十分なのではなく、それをきちんと説得し、投資を引き出せるということが大事である点を忘れてはいけません。
 
■イノベーションを決めるのは誰
商品やサービスがイノベーションかどうかを決めるのは、お客様であって、作りてではありません。ゆえに一人でもイノベーションと言うお客様がいれば、それはイノベーションなのです。
 
■アイデアを発想させるには
意外かもしれませんが、新結合を考えるときには、何らかの制約があったほうが効果的です。企業では「新しいことを考えるのだから、一切の制約を外して発想していい」と、担当メンバーに丸投げするパターンをよく見かけます。
 
どこから考え始めたらいいのか、浮かんだアイデアをそのまま深めていいのか、まったく検討がつかないのです。
 
■どのような新結合がいいのか
新結合の組み合わせは、新技術と新技術、新技術と既存技術、既存技術と既存技術の3つのパターンが考えられますが、新技術だけで開発するのは難易度が高くなります。
 
私の経験から言えば、新技術があったほうがより有利になります。よってお勧めは新技術と既存技術の組み合わせです。
 
■ひらめく力を身につけるためのマインド
イノベーションは「セレンディピティ」だとよく言われます。「セレンディピティ」とは、予期しないものを偶然的に発見することやその力を指す言葉ですが、幸運の女神がそんな簡単に見つかるはずがありません。
 
私は、セレンディピティとは、見聞きしたことをストックしていく能力だと思っています。記憶のピース、そしてディップスの数と広がりは、発想力の豊かさにダイレクトに影響を及ぼします。
 
■ストーリー化して、新結合の合理性を検証する
ステップ1:ストーリー化する
新結合の良し悪しを検証する効果的な方法が、実際の使用シーンを思い浮かべながら、ストーリー化してみることです。パロメーターは、自分自身のワクワク度です。
 
ステップ2:接点の設計を確認する
ストーリー化の次に、新結合の合理性をチェックする方法が、接点の設計です。その際には、次の2つのポイントは考えなくてはなりません。
①実質的な価値 →お客様にとって何かいいことがある。
②情緒的な親和性→お互いの持っている世界観、価値観、ストーリーがうまく合わさり、ぶつかりあわない。
 
■最近のイノベーションのトレンド
美しさや使いやすさという感性面での改革が起こっている。そのよい例がアップルの製品であり、おそらくジョブスがそうした世界観へと変えたのではないかと思います。
 
今では、デザインや使いやすさが最初にあって、そこにどう技術をしっかり盛り込むかを考えるようになっています。言い換えると、デザインや使いやすさの地位が向上していて、技術と対等か、場合によってはそれ以上になっているのではないでしょうか。
 
 
ーここからー
正直、イノベーションは不得意?苦手だと思っていたのですが、この書籍を読んで希望が湧いてきました。イノベーションも誰もが起こすことができる再現性が高い方法があるのだと。
 
イノベーションとは何でしょうか?改めて幾つか調べて見ました。

①Wikipedia

物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。
 
② ブリタニカ国際大百科事典

革新または新機軸と訳されている。技術革新の意味に用いられることもある。イノベーションは生産技術の変化だけでなく、新市場や新製品の開発、新資源の獲得、生産組織の改革あるいは新制度の導入なども含む。
 

日本の場合は「技術革新」が一般的でしょうかね。著者は「新結合」と言っていますね。個人的な見解ですが、言葉の響きは「技術革新」ですが実利のある言葉は「新結合」です。物事は行動に移せてなんぼだと思っていますので、「新結合」に私は軍配を上げます。

イノベーション=無から有を生み出すイメージが強いですが、これが起こる確率は非常に低く、難しいです。ですが、イノベーションを「新結合」と定義するととても気持ちが楽になり、自分でもイノベーションを起こせそうだと思いませんか。

アップルのI-PHONEなんかは最たる事例ですよね。日本人の技術者からよく聞くコメントで、I-PHONEの技術はアップルがI-PHONEを発売するずっと以前から日本で確立されていた。日本でも同じモノをつくる技術を持っていたと。

大事なのはそこではなく今ある技術を結合し、実質的な価値があり、そして情緒的な親和性のある商品を如何に生み出すかですよね。

その延長線上で最近のイノベーションのトレンドは、デザイン思考を強く感じます。バルミューダ―の電子レンジを知っていますか。知らない方は下記をご覧ください。

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別段特別な機能はなく、とにかく”音”にこだわった商品ですが売れています。最近のトレンドとしてデザイン思考がありますが、この方向は今後益々強力になっていく気がします。

 
 
さて今回この書籍で一番お伝えしたかったこと。それはイノベーションを誰もが簡単に再現性高く起こせるやり方があったということです。
 
多くの物事で再現性の高いやり方が存在します。例えば、コミュニケーション、信頼関係、問題解決、目標管理などです。なので、イノベーションも再現性のあるやり方があるとは思っていました。そして今回、そのやり方に出会うことができました。
 
過去にもイノベーションの本は何冊か読んだり講演を聞いたりしていましたが、今回のやり方が一番簡単で、再現性が高いと感じております。
 
イノベーションは企業として生き残るために必要不可欠です。ですが、このイノベーションのやり方を知っただけではイノベーションは起こりません。大きな壁が立ち塞がっているのです。次回はその壁についてお伝えしますので、今回と合わせてお読みください。