■なぜ、企業はイノベーションを求めるのか
そもそも、なぜ、これほど企業でイノベーションが注目されている のでしょうか。その答えは単純明快で、生き残るためです。次世代 に生き残れるのはイノベーションに成功した企業のみです。
■イノベーションを起こさせる3つの企業タイプ
①イノベーター集団組織 例:Google、facebook
②トップダウン型組織 例:小林製薬、アップル
③仕組内蔵型組織 例:3M
3Mの補足
3Mの凄いところは、売上に占める新商品の割合をモニタリングし 、KPI化している点です。イノベーションを生み出すには、それ が必然となるような仕組みづくりが欠かせません。
老舗の日本企業の多くは、1つ目のタイプでも、2つ目のタイプで もないはずです。従って、3つ目のタイプの仕組化を模索していか ない限り、イノベーションがうまく起こらないという悩みが解消さ れることはない。
■企画サイドの軸と意思決定サイドの軸
通常、企画サイドは、面白いか面白くないかという軸で考えます。 対して、意思決定サイドは、儲かるか儲からないかという軸で考え ます。
■イノベーションを阻害する壁
企業活動の中で個々人がイノベーションをもたらす事業に挑むには 、まだ高いハードルがあります。それは、組織には様々な壁が存在 するからです。個々人が身につけた発想力を存分に発揮するには、 組織面でも一工夫が必要なのです。
■イノベーションが機能不全に陥る理由
イノベーティブな新しいコンセプトを考えることに比べて、「でき ない理由」や「やらなくていい理由」を考えるのは簡単です。です から、「できない理由」や「やらなくていい理由」は竹の子のよう にポコポコと生まれてきます。
イノベーティブな新しいコンセプトを考えることに比べて、「でき
そうなると、コンセプトを企画したメンバーは、プロジェクトとは
結果、企画サイドは新しいコンセプトをつくるためのエネルギーを
こうなると、イノベーションが次から次へと生まれてくるはずのモ
■イノベーションが比較的うまくいっている日本の会社はどんな会 社
イノベーションが比較的うまくいっている会社というのは、その多 くがワンマン(トップダウン型)に近い意思決定メカニズムを持っ ています。
なぜなら、ボトムアップで集団のコンセンサスを取る手続きを踏ん だり、意思決定に関わる人数が多かったりするほど、「内容も丸く なって、稚拙になるし、スピードも遅く」なり、結果的に最悪の意 思決定になってしまうからです。
◾️企業におけるイノベーションとは
企業におけるイノベーションとは、経営や人事の仕事である。
わかったからといって、今すぐ発想力や問題解決力が磨かれるわけ
定まった型がないと鍛錬することもできませんが、その点はもう心
ーここからー
本日は2点について私の考えを述べさせて頂きます。
1点目が企画側と意思決定側の軸の違いです。この違いは本当によ く起こります。私の感覚ですが企画側が意識しないとほぼ儲か る・儲からないの視点は抜けているか、非常に少ないと感じま す。
当然ですが企業は営利団体なので、儲かることはとても重要です。 ですが、儲かればいいのかに対しては・・・の人も多いのではない でしょうか。少なくとも私もその一人です。
これを解消するためには下記の2つの軸を忘れないことが大切だと 思っています。1つ目が「社会的意義があること」。2つ目が「現 在の売上高に対して1%、できたら10%以上の売上高が見込めることです 」。
社会的意義がないビジネスは長続きしませんし、売上高に対して1 %未満のインパクトしかない場合、経営的に見て誤差の範囲になっ てしまうからです。
2点目が企業におけるイノベーションは経営と人事の仕事であるで す。もしかしたら人事の仕事に?の方もいるかと思います。なぜな ら、昔の自分はイノベーションを人事の仕事だとは思っていなかっ たからです。
考え方が大きく変わったのは実はここ1年です。一番の理由は本日 の冒頭でも紹介している通り、企業が生き残るためにはイノベーシ ョンが必要不可欠だからです。
①イノベーター集団組織や②トップダウン型組織の場合は、経営だ けでも対応できると思いますが、③仕組内蔵型組織でイノベーショ ンを起こすためには人事が必要不可欠だからです。仕組みをつくり 、継続的に機能・運営させられるのは人事だけでしょう。逆に言え ば、多分人事が介入できない場合はほぼ実現しないと思っています 。
そう考えると、これからの人事の仕事って非常に大変でハードルが 高いですが面白くてやりがいがありますね。※個人的な感想です。
著者が言っていましたが、イノベーションはやり方を学んで鍛錬す れば、誰でも身につけることができるが組織の壁がそれを阻む。私 もその通りだと思います。その組織の壁を壊す武器?やり方?とな るのが問題解決だと私は思っています。
多分、多くの方が組織の壁を壊す武器が問題解決に???だと思い ますが、今回は字数の関係で割愛致します。今後この当たりについ ても詳しく書きますね。