Vol.79「イノベーションの語源」

書籍名:システム×デザイン思考で世界を変える 慶應SDM[イノベーションのつくり方]
著者:前野 隆司
リンク:http://amzn.asia/8wCatl9

ー書籍からー
■イノベーションとは何か?
イノベーションという言葉は、ラテン語のnovus(=new)に由来します。Novusは、英語の「nova」(新星爆発)の語源でもあります。つまり、イノベーションとは、本来、新星爆発が起きるくらいに革新的であるという意味です。

■日本の大企業では、なぜイノベーションが起きづらいのか
日本の大企業がイノベーションを生み出せない理由の1つは、企業の組織形態や仕事のやり方が制度疲労に陥っているために、現在のグローバルネットワーク社会、集合知によるオープン・イノベーション(業種の枠を超えて協創し、イノベーションを起こすこと)の時代に対応できていないからだと考えられます。

何か新しいアイディアを生み出しても、「期待される売上高が小さすぎる」「自社の業態からはみ出す」などの理由でつぶされてしまう、といった悩みをよく聞きます。

■多様性の重要さ
多様性がよい結果をもたらす事例を2つ紹介しましょう。1つは、「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載された論文です。これは、多様なメンバーで構成されるチームと、均一なメンバーで構成されるチームをつくり、それぞれのチームにだされた新しいアイディアを比較したものです。イノベーションかどうかという視点から「アイディアの質」を評価したところ、多様なメンバーよりも均一なメンバーのほうが平均点が高いという結果になりました。

これは、多様なメンバーがいるとアイディアの質のバラツキが大きくなり、よくわからないアイディアや的外れなアイディアが増えるからです。

ただし、多様なメンバーは、数は少ないながらも、飛び抜けて優れたアイディアを生み出します。

もう1つは、「サイエンス」に掲載されたもので、優秀な人物が一人で生み出すアイディアよりも、チームで取り組んだほうが優れたアイディアが出るというものです。

 

ーここからー
多様性=ダイバーシティーの重要さが、この書籍でも紹介されていますね。均一のチーム構成の方が全体的に「アイディアの質」が高いかわりに、飛び抜けたアイディアもでない。とてもイメージが湧きます。

ポイントは何処にゴールを設定するかですね。ちょっとした質の高いアイディアをたくさん増産したいなら均一のチーム、起死回生?のアイディアを求めるなら多様性のあるチームが確率論として有効だと理解しました。

どちらにしても駄目なのは、意図なく適当なチーム編成ですね。

先週もお伝えしましたが、21世紀を生き残るためにイノベーションは必要不可欠です。しかし大企業では大きな壁に阻まれ、イノベーションが起きづらいのが現状です。一個人の感想ですが、私が勤務している会社でもそうだと感じます。

ただ、「期待される売上高が小さすぎる」とか「自社の業態からはみ出す」などの理由は一概に悪いとは思ってません。なぜなら、経営戦略の視点から鑑みた場合、株主から合意を得れない場合もあるからです。

個人的に問題だと思うのは、ゴール不明瞭の為に起こるよくある悲劇だと感じています。もし、決裁者がゴールを明確に伝え、かつ、mustの要件も最初にきちんと伝えていれば、こうはならなかったのではないでしょうか

企画側も聞いてませんで済まさず決裁者にゴールを聞く、又は一緒に考えコンセンサスを取る必要がありますね。

イノベーションに限らずゴール不明確、決裁者不明確は本当に多いと感じています。最後に、イノベーションの語源が新星爆発とは知りませんでした。