Vol.94「組織とコミュニケーションの関係」

書籍名:マンガで優しくわかる 総務の仕事
著者:豊田 健一
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ー書籍からー

■組織が成立するための3要素
アメリカ合衆国の電話会社社長で経営学者のチェスター・バーナード(1886年~1961年)は、以下のように組織を定義しています。
 
「組織とは、意識的に調整された2人または、それ以上の人々の活動や諸力のシステム」そして、この組織が成立するには、次の3項目が必要であると言っています。
 
①共通目的、②協働意志、③コミュニケーション
 
共通目的とは、その組織が達成しようとする目的です。協働意志とは、その組織に貢献しようと思う気持ちであり、貢献意欲と言ってもいいかもしれません。そして、組織構成員同士のコミュニケーションが必要であるとしています。
 
このコミュニケーションは①と②の2つの成功要因と密接に絡んでいます。共通目的は、組織内のコミュニケーションにより伝達され、共有されていきます。そして、組織の向かうべき方向に、ベクトルが統一されていきます。
 
協働意志も、組織にどのようなメンバーが存在して、どのように頑張っているかがわかることで生まれてくるものです。同一組織のメンバーが誰とも分からない状態では、人は個別最適に陥り、自分の責任範囲のことしかしないものです。
 
このように、組織においてはコミュニケーションがベースとなることがわかります。
 
■コミュニケーション
コミュニケーションについて、かのドラッカーが4つの原則を記しています。「コミュニケーションとは要求である、期待である、である。そしてコミュニケーションとは情報ではない」。
 
①コミュニケーションは要求である
コミュニケーションを取ろうとする者、メッセージを発信する者は、ある要求があるからコミュニケーションをするのである。それは、ある事柄を知って欲しい、理解して欲しい、その真意に共感して、同じように行動して欲しい、そのような思い、要求があるのだ、ということです。
 
②コミュニケーションは期待である
コミュニケーションの受けては自分の関心事には耳を傾けますが、それから外れるものは聞いているようで聞いていません。人は聞きたいことしか聞かないし、見たいものしか見ない、という訳です。
 
コミュニケーションを取ろうとする相手を定めたのあれば、そのターゲットの興味、関心事を把握して、伝えたいメッセージをそれにリンクするような加工を施すことが必要です。
 
③コミュニケーションは知覚である
コミュニケーションを取ろうとする者とその受けての間には、大きな違いがあることを認識しなさい、ということです。ドラッカーは、「ロシア語がわからない人に、ロシア語ではなしかけませんよね」と語っています。
 
④コミュニケーションは情報ではない
数値や客観的な記述では、コミュニケーションの最終目的である行動には結び付かない。共感や感動を与えられるようなストーリーによりコミュニケーションはなされるべきです。
 
 
 
ーここからー

如何ですが、「組織とコミュニケーションの関係」についてとてもシンプルにまとめられていると思いませんか。

 
上記の内容を私なりに焼き直させて頂きます。
組織として成果を上げ、人が成長するためには4つが必要とだと思っています。①共通目的、②共通ゴール(目標)、③貢献意欲、④コミュニケーションです。大きな違いは②のゴールですね。目的は方向性や意義なのでこれだけでは不十分、やはりゴール(目標)は必須ですね。なぜなら、これが最終的な判断軸になるからです。
 
コミュニケーションという「ビックワード」はとても使い勝手がいいのですが、何気に何をしなければならないのかを不明確で、行動を促す場合には不向きな単語です。それをドラッカーさんはとてもわかり易く分解しています。流石です!!(上から目線?)
 
非常に「目からウロコ」だったのは「情報ではない」ですね。得てしてコミュニケーションを無意識に情報伝達と思われている方は多いのでは?と感じているからです。因みに私もその一人です・・・。苦笑
 
よく言われることですが情報単体に価値はなく、情報に何かをプラスして初めて価値が出ることを思い出しました。その時、忘れやすいのが相手の立場、もっと言えば、相手の興味・関心・好奇心が何かを意識して情報を伝えることですね。
 
双方がゴールを認識し、相手に興味・関心・好奇心を持って、相手が理解し易いようにコミュニケーションを行えば、未来に向かって「人ではなくコト」について、とても建設的な議論ができると思いませんか。
 
ここ数年、上記を意識したコミュニケーションや特に会議を行っていますが、とても成果を実感しているので、お勧めですよ。是非お試しあれ。