Vol.117「依存的事象」と「統計的変動」

書籍名:ザ・ゴール
著者:エリヤフ・ゴールドラット
リンク:http://amzn.asia/d/5O2t93p

―書籍からー
■生産性とは何か?
生産性とは何かを「成し遂げる」ことを意味している。では、どういう観点で成し遂げたかを測ったらいいのか?

それはザ・ゴール(目標)で測る。

つまり生産的であるとは、自己の目標と照らし合わせて「何か」を達成したということ。生産性とは目標に向かって会社を近づける行為そのもの。その反対に目標から遠ざける行為はすべて非生産性的である。

生産性なんてものは、目標がはっきりわかってなければ、まったく意味がない。

■企業における目標とは?
どんな会社であっても目標は同じだ。ひとつしかない!「それはお金を儲けること」。それ以外のすべては、その目標を達成するための手段である。

■工場の生産性を表す指標
1.スループット
販売を通じてお金を作り出す割合

2.在庫
販売しようとする物を購入するために投資したすべてのお金

3.業務費用
在庫をスループットに変えるために費やすお金

重要なことは、スループットを増やしながら、同時に在庫と業務費用を減らすこと。

■「依存的事象」と「統計的変動」
依存的事象とは、ある事象はある事象に繋がっていること。
統計的変動とは、重要な情報は前もって正確に決めることはできないということ。

この「依存的事象」と「統計的変動」の組み合わせ、つまり「この2つの現象が合わさった時の効果」が重要なんだ

 

―ここからー
一般的に生産性とはアウトプット÷インプットです。これはこれで正しいことですね。ですが、目標=ゴールが不明確だと何がアウトプットで、何がインプットなのかが分からなくなるため、ぶれ安くなりますよね・・・。

改めてシンプルに目標の大切さ感じました。

さて今回、メインでお伝えするのが、「依存的事象」と「統計的変動」です。
依存的事象とは、ある事象はある事象に繋がっていること。
統計的変動とは、重要な情報は前もって正確に決めることはできないということ。

多分、これだけと若干消化不良の方もいると思いますので補足します。因みに私は1回では消化できませんでした。苦笑

なので、書籍に書かれていた工場の事例で紹介します。
依存的事象。工場でモノを生産するためには幾つかの工程が発生します。当然ですが、前工程が終わらないと次の工程には進めません。

前提条件
例えば4時間で100個の製品を完成させるために2つの工程があったとします。前工程が組み立て、後工程が溶接。組み立ては手作業。溶接は完全自動化。機械は正確なので、100%1時間で25個溶接することが可能。

この場合、1時間に25個完成させたら4時間で100個完成することになりますが、高い確率で100個以下しか生産できないことを「依存的事象」×「統計的変動」で説明をしていました。

後工程の溶接は機械なので25個は100%担保されています。ということは、前工程で人が行う組み立てがポイントになってきます。ここがポイントです。

組み立ては人なので、高い確率で1時間当たりの個数にバラつきが出る可能性があります。書籍の中では1時間ごとに、19個、21個、28個、32個となっていました。合計すると100個ですが、19個の後、後工程の溶接で25個は作られません。なぜなら、モノがないからです。また、28個モノがあっても25個しか溶接することができません。

つまり、機械は25個/1時間しかできないため、前工程で25個以下しか作ることができない事象が発生すると、依存的事象により、全ての後工程に影響を与えるということです。

よって上記の場合、4時間後に完成したのは、19個+21個+25個+25個で90個となります。
理解できてしまえば当然のことなのですが、理解できるまで私は3回位読み返してしまいました。

私が読んでいて目からウロコだと感じたのはこの掛け算でした。一つひとつを理解していても、掛けた時にどのような事象が起こるのかが理解できていなければ、意味がなかったということです。

このことを理解した上で書籍を読み進めると、原理原則が深い部分で理解できたと感じるため、他に応用もできる気がしてきました。

さて、次回はザ・ゴールでもっとも有名なボトルネックやTOCについてお伝えします。