Vol.135「組織を活性化させるために必要な5つ」

書籍名:マーケティングとは「組織革命」である。
著者:森岡 毅
リンク:http://amzn.asia/d/0fFV25H 

―書籍からー
■持続可能なマーケティング力の構築
マーケティングは、マーケティングのノウハウだけでは機能しません。専門性に優れたマーケター個人を雇えば、あるいは強いマーケティング部さえあれば、マーケティングができるようになると多くの人は考えています。しかし現実はそうではないのです。その原因は、組織の構造や意思疎通回路が、マーケティングを機能させるようにできていないことです。

この原則を理解した上で、各企業の置かれた市場構造や諸事情、そして何よりも経営者のビジョン、それらを咀嚼して、最適な組織を設計し、既存ビジネスへの実害を最小化しながらあるべき姿へ組織構造を改革するには、高度な「戦略人事」のノウハウが必要になります

◾️60点の人間に90点を取らせる組織
市場競争は、”組織”対”組織”の戦いです。個の力で優れた組織が勝つのではありません。どれだけ優秀な個人やノウハウを持とうとも、組織の仕組みが個の力を増幅するようにできていなければ勝つことはできません。

中長期においては、もっと純粋な、”確率”の勝負です。優れた個の能力を殺してしまう組織よりも、人の強みを引き出して、組み合わせて、消費者のために発揮される「60点を90点にできる組織」が必ず勝ちます。

◾️”人が緊張感なくラクに過ごせる組織”は遠からず滅びる
私は会社業績という点ではUSJを未曾有の快進撃で再生させました。

しかしながら、”人間”はどう感じていたか?私自身の観察でも、それほど勝ちまくっているのに、絶好調の業績に見合わない”疲れ”が組織に滲み出ていたように思います。

私のようなジャングル出身の肉食動物には普通のやり方でも、もともと温厚な草食文化で育った人々には非常に厳しかったと思います。常に仕事が忙しく、誰もが”ストレッチ”されている状態が何年も続いていくからです。正直、しんどかったはずです。

しかしながら、”人は緊張感なくラクに過ごせる組織”は遠からず滅びます。なぜならば、戦っている相手は、その内側の”ユルさ”には容赦がない外部環境であり、競合だからです。

 

 

―ここからー
森岡さんはマーケティングの専門家。マーケテーですが、今回引用しているのは戦略人事の必要についてです。

森岡さんが仰っていることが人事にも当てはまります。どんなに凄腕の人事屋さんが最高の人事制度を構築し、導入すれば組織が活性化すると多くの人は考えますが、実際はそうではありません。その原因は組織の構造や意思疎通回路が、人事制度を機能させるようにできていないからです。

本当に良く当てはまります。苦笑

特に評価のための人事評価制度としてMBO(目標管理)を実施している場合はダメですね・・・。
では、組織を活性化させるためには何が必要か?

今日現在、私の中では下記の4つが必要不可欠だと思っています。
①心の安心・安全の担保
②会社に理念がある(ミッション・ビジョン・バリュー)
③ベクトルを合わせる
④ワクワクするアグレッシブな共通目標をオープンにする
⑤公正な評価

特に大事なのは、これが並列ではなく①から順番に構築する事です。なぜなら、その順番で行わないと成功確率が低くなると体感しているからです。

因みに①の心の安心・安全が担保されないと人は前向きになれません。しかしながら会社が”ラク”だと遠からず滅びるため、社員全員でベクトルを合わせたアグレッシブな”ストレッチ”目標が必要になります。その目標は、単なる目標ではなく、アグレッシブな共通目標が肝です。

繰り返しますがバラバラだとダメなんです。共通でないと意味が無いのです。前回までのOKRでは、上記の③と④について多くを語ってきたので、もし・・・の方はVol.132「OKRをご存知ですか?」を参照願います。

なので、公正な評価は重要ですが、活かすためには①〜④が不可欠なのです。評価制度が機能しない。やらされ感が強い。意味がないと本当に良く聞くのはその為ですね・・・。