Vol.136「人間の本質は「◯◯保存」だ!!」

書籍名:マーケティングとは「組織革命」である。
著者:森岡 毅
リンク:http://amzn.asia/d/0fFV25H 

―書籍からー
■「本質→構造→現象」
あらゆるマクロの現象は、突き詰めると一人ひとりの”消費者の本質”に起因している。その本質をDNAにして構造が発生し、それらの構造からあらゆる現象が生まれてくる。

では、組織を構成する最小単位である「人間の本質」とは何か?

人間の本質は「自己保存」だと考えています。

◾️行動パターンの原点は「個人>組織」
人間は組織そのものの存続のためにではなく、自己保存の目的のために組織をつくったり属したりしているのです。組織について明瞭に意識して置くべきことは、組織存続を最上位の目的に掲げているその組織を構成している最小単位は、本当は個々の自己保存を最上位の目的に掲げていることです。つまり組織と個人は利害相反の関係にある。

コミュニケーション不全に陥っている組織問題の核心は、コミュニケーションをすると個人が損をする。つまり、個人の自己保存に反した構造になっていることです。人間の本質は変わりません。我々ができることは、人間の本質に逆らうのではなく、逆にその性質を目的に応じて利用する仕組みに組織を変えることだけなのです。

◾️「誰が何を決めているかわからない会社」とは
社員の殆どは羊であり、全く集団知を活かしていないのに問題意識も無い。そういう会社は誰がどこで何を決めているのか、さっぱりわからない。このような状況で個人の自主性に委ねてもダメです。

この問題は、もっと長期にわたって更に重篤な病になります。どんどん人をダメにしていく病です。

自分が起点になって何かが変わることが身近で起こらないので、その組織で働く人間に思考力や提案力が育たないのです。

 つまり、「誰が何を決めているのかわからない会社」とは、羊が羊をどんどん量産する工場のようなもの。そこでは、獅子すらもいつの間にか羊に変わっていく…。

人間が悪いのではなく、「人間の本質」を野放しにしている組織の仕組みが悪いのです。

◾️自己保存の本能を満たす2つの方法
それは古典的な人心掌握術の知恵である「アメ」と「ムチ」です。Aをすれば「アメ」が貰えるか、Aをしなければ「ムチ」を漏れなく喰らうと理解した時、人は自己保存のためにAをやる確率が顕著に高まります。

それは「変わるための必然を作る」ということです。

精神論では組織を変えることはできません。「アメ」と「ムチ」の両方を明確にシステム化しなくては変わりません。

組織改革の進捗を測定する際の重要なマイルストーンとして私は「13%→34%→51%→ゴール」の法則をよく用いています。

 

 

―ここからー
人間の本質は「自己保存」ですよね。

太平洋戦争中は自己よりもお国が大事。天皇が大事でした。それってよくよく考えてみると「アメ」と「ムチ」の仕組みが成り立っていたからですよね。現に戦後では国や天皇第一主義<自己の世界になったと思いますので・・・。※あくまでも個人的な見解です。

なので組織改革するためには、「アメ」と「ムチ」となる仕組みが必要になります。
組織を改革する仕組みの中に絶対入れないといけないことを今回の引用部分から書き出すと「思考力や提案力などの自ら考える力」です。これらを育むためにはやらされ感を払拭し、当事者意識と貢献意識の情勢が必要不可欠だと私は思っています。

つまり、社員全員で同じベクトルに向かった目的が共有でき、その目的ための戦略があり、その戦略を達成するための戦術について自分が何に貢献できるかを自身で考えてコミットメントし、それを周囲も認知し、周囲と協力しながらその目的・戦略・戦術を最優先に日々取り組み、1週間に1度振り返り、どうしたらその戦略目標を達成することができるかを皆んなで知恵を出すことではないでしょうか

1点注意事項があります。ビジョンがスローガンでは駄目なのです。ビジョンには戦略が必要です。USJにはビジョンとして「アジアNO1のエンターティメント・カンパニーになる」がありますが、嘗てはどうやってアジアNO1に辿り着くのか、その道程が誰も明確に語れず、誰も本当に実現できる目的だとは思っていなかったそうです。つまり、ビジョンが単なるスローガンに過ぎなくなっていたのです。

あなたの会社は、ビジョンがスローガンになっていませんか。