Vol.150 「人口減少で社会保障は破綻しない」

書籍名:未来年表 人口減少危機論のウソ
著者:高橋洋一
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4594080855/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_AcvtCbH7YECXS

―書籍からー
■年金不安のウソ
年金不安の根拠として、必ず持ち出されるのが「65歳以上の高齢者一人を、15〜64歳の現役世代X人で支える」という理屈だ。

内閣府の「高齢社会白書」によれば、2020年には2人、2040年には1.5人で1人の高齢者を支えることになる。

このような人口減少は既に十分予測されており、年金数理にも織り込まれている。

違う見方をすれば、たとえ現役世代の人口が幾ら増えたとしても、所得が増えなければ危機である。もっと言えば、所得さえ上がれば、十分に高齢者を支えることができる。

つまり、「人口×所得」の金額こそが大事なのだ。要するに、年金は人口制作ではなく経済政策が問題なのだ。数理計算でいけば、日本の公的年金に入らないのは明らかに損なのだが・・・。

◾️年金不安を煽って得する人は誰か?
消費税を目論む財務省が、社会保険費への世間の不安を煽っていることがある。「年金は保険」という認識が一般の人に浸透すれば、消費増税ではなく保険料アップで対応すればいいとう、至極まっとうな指摘が出てくるからだ。

つまり、財務相としては「年金は社会福祉」という誤解が広まるほど、消費増税をするのに好都合なのだ。

経済界も「年金は保険」という認識が世間に浸透すると困る。企業は従業員の保険料の半分を負担している、保険料アップで年金が賄えるとなれば、会社負担が増える。だから、広く社会一般に負担を押し付ける消費税の方がマシだと考えている。

厚生労働省にとっても、年金は天下り先の源泉になっており、年金が破綻しないことを必要以上に謳えば、逆に旨味を削られかねない。

政治家にしても、特に野党は年金不安を煽れば与党を攻撃する材料になり、ついでに票も稼げる。

そして、そんな彼らのポジショントークを、視聴率や購読料を稼げる打ち出の小槌として、伝書鳩のように伝えるだけのマスコミも同罪だ

◾️年金は保険である
年金は長生きするのを保険事故として考えて、それにお金を払う。途中で若くして死んだら、遺族年金などはあるにしても基本的に年金は貰えなくなる。だから保険なのだ。

長生きすればお得だとか、そういう議論ではない。一定の数しか受けられない、一定の人だけ受けられるから保険として成り立つ

 

 

―ここからー
皆さんの多くが加入している厚生年金の正式名称をご存知だろうか
「厚生年金保険法」です。因みに国民年金は「国民年金法」で、保険という言葉は入っていません。

年金は良く2階建年金と言われます。その理由は1階部分として国民全員が加入している国民年金、2階部分として厚生年金があるからです。

因みに雑学ですが、年金の歴史を紐解くと、1942年に厚生年金がスタートし、1961年に国民年金がスタートします。年金は保険である。この保険という考えは欧米では当たり前であるという事実です。

年金不安を煽って得する人は誰か?

書籍では、財務相、経済界、厚生労働省、政治家があげられていたました。言い方を変えると「持てる者=既得権益者」という事でしょうか。(大雑把で恐縮ですが・・・)

今も昔も既得権益者から権益を剥がすのは難しいですね・・・。誰だって好きこのんで権益は手放さないですからね・・・。故にこの問題は根が深いと感じていますが、皆さんはいかがお感じですか。