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書籍紹介メルマガ「前途遼遠」Vol.151
「塩野義製薬の手代木社長をご存知ですか
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書籍名:インフルエンザの季節到来!猛威と戦う塩野義製薬
著者:カンブリア宮殿 1月24日放送
リンク:https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2019/0124/
―書籍からー
■インフルエンザ治療薬ゾフルーザの凄さ
・シオノギ(塩野義製薬)の商品
・ウイルス排出時間が24時間(因みにタミフルは72時間)
・インフルエンザで一番重要なのは流行を大きくしない。ゾフルーザは、ウイルスが早くなくなるので周囲への感染を少なくする可能性がある。
・経口剤であり、1回で治療がある程度完結する。
◾️証券アナリストや海外の投資家の評価
・今の製薬会社の中で「社長として経営能力があり、信用できるのは」と日本の投資家に聞いたら、多分9割は「手代木さん」と言うと思う。
・手代木さんが経営者になり、10年で塩野義製薬の価値は5倍になった。こんな経営者は世界でも滅多にいない。
◾️武田薬品工業と塩野義製薬の比較
武田薬品 売上高 1兆7705億円 営業利益率 13.7%
塩野義 売上高 3447億円 営業利益率 33.4%
※2017年度データ
(その他の特徴)
一般的な製薬会社の自社開発率は2〜3割、塩野義製薬は7割
◾️手代木マジック
①「選択と集中」
・医薬品以外の事業を売却→総売上は半減
・30ぐらいあった領域を感染症など3つに絞り込む
↓この結果
・新薬が続々誕生
②特許切れの危機回避
・「クレストール」の販売権をイギリスのアストラゼネカに譲渡し、ロイヤリティー収入が年間約600億円。特許切れ前にアストラゼネカと交渉し、ロイヤリティーを減額する代わりに期間の延長に成功
↓この結果
・売上の落ち込みがなだらかになり資金に余裕を生まれ、ゾフルーザ開発へと繋がる。
◾️手代木語録
・他のものは止まっても構わないからゾフルーザをやれ。他の開発が2〜3年遅れても構わない。
・企業の経営として、何を取って何を捨てるかという議論(トレードオフ議論)は、経営者が思う以上に社員には重い意味を持っている。
・「そこをなんとかやってくれ」は経営側の甘えで駄目だと思う。
・自分の考えに基づかないと周囲に振り回される。
◾️番組編集後記
・手代木さんは「腰は低く、理想は高く」
・社長塾では、正解のない問題を巡り罵声が飛び、泣き出す社員もいるらしい。だがスタジオの手代木さんは、とても優しく、穏やかで謙虚な人だった。
・情とロジックが見事に融合した人物だった。
―ここからー
手代木さんを全く存じ上げませんでした。こんな凄い経営者がいたんですね。特に共感?感銘?受けたのは下記の2つでした。
①選択と集中
私の中で「選択と集中」を成功させるには2つのポイントがあります。1つ目は選択は3つ以内に絞り込み、目標を定量的にすること。2つ目は絞り込んだ選択以外についての捨てる覚悟です。特にマネージャー以上の方がメンバーを巻き込む場合には、特に重要です。
手代木さんも仰っていますが、経営者が思う以上に社員には重い意味を持っている。「そこをなんとかやってくれ」は経営側の甘えで駄目だと思う。
本当にそう思います。
詳細はお話しできませんが、この1ヶ月以内で今いる会社で体験したばかりなので、尚更心に沁みているのが本音ですね・・・。
②情とロジックの融合
これからのリーダーに必須だと改めて思いました。情だけでもロジックだけでも駄目なんです。この2つが「イイカゲン」で融合するとメンバーのモチベーションは上がりますよ。
こちらも詳細はお話しできませんが、この半年以内で今いる会社で体験したので、痛切にそう思います。
「情とロジック」お勧めです。是非、お試しあれ。