Vol.160「ビックマック指標から見えてくるものとは」

書籍名:日本人の勝算
著者:デービッド・アトキンソン
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4492396462/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_w3cOCbCH1NXXV 

―書籍からー
■ビックマック指標で見た日本的経営の歪み
「ビックマック指標」を見ると、日本の経営の歪みを象徴的に説明できます。

なぜなら、ビックマックは、大きさ、材料などが決まっているので、国際比較がもっともしやすい商品の1つだからです。

ビックマック指標と生産性の関係
    国名   ビックマック指標  生産性 ※単位はドル
1位 スイス      6.81     61.360
2位 ノルウェー    6.21     70.590
3位 スウェーデン   5.85     51.264
4位 フィンランド   5.61     44.050
5位 アメリカ     5.28     59.495
6位 フランス     5.17     43.550
12位 ドイツ      4.80     50.206
15位 イギリス     4.48     43.620
28位 タイ         3.81     17.786
30位 日本        3.59     42.659

実は、日本のビックマックはタイより安く、途上国並みに安いのです。材料などは同じなのに、なぜそれが出来るのでしょうか。日本は不動産も高いし、電気も高い。材料もタイより安いはずがありません。

利益を削ってそこまで安くする事が可能なので、理由は最低賃金が安い事に尽きます。最低賃金とビックマック指標には0.75と言う極めて強い相関関係が認められています

◾️GDPと人口の関係
日本は、GDP総額ではいまだに世界3位の経済規模を有しています。その要因は先進国第2位の人口の多さです。アメリカ 3億2400万人
日本   1億2700万人
ドイツ    8200万人
イギリス   6600万人
フランス   6500万人

ロシア  1億4600万人 ※ロシアは先進国では無い 

一方で、日本の生産性は世界28位です。つまり、日本経済が世界で3位なのは、圧倒的な人口の多さが主要なのです。

◾️失われた20年
日本では、1992年以降、GDPが横ばいで推移しており、ほとんど増やせていません。一方、その間、金利は大きく下がったため、預金者への分配がほとんどゼロになっています。

さらに悪い事に、その間、企業は労働者の給料を減らし続けてきました。その結果、GDPが増えていないにもかかわらず、企業の利益だけは増えています

 

 

―ここからー
日本のGDPが世界第2位になれたのは、日本が優れていたから、高度経済成長をしたらからだと思っていた人は多いのではないでしょうか・・・。

それが、単純に先進国の中でアメリカについで人口が多かったことに紐づいているとはショックです。因みに、日本の人口がそれほど多いとは思っていなかったので、思い込みってすごいなぁと改めて思いました。

今、日本の生産性は28位ですが、1990年代の前半は10位だったってご存知でしたか?
そして、要は失われた20年で10位から28位へ転落したのです。

近年GDPは横幅で、企業利益(特に大手企業)は過去最高と言っていると言うことは、私たちだけの給料が伸びてないと言う事になりますね。残念ながら事実だけを読み解くと・・・。

この給料が伸びていないことを、『しょうがない』と思っている方は多いのではないでしょうか。私もそうでしたが、その考えは間違っていたことをこの本を読んで知りました。

今回はここまで、続きは次回でお伝えしますね。