Vol.161「日本の生産性が低い原因とは」

書籍名:日本人の勝算
著者:デービッド・アトキンソン
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4492396462/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_w3cOCbCH1NXXV 

―書籍からー
◾️生産性が低い最大の原因
日本には規模の極めて小さい企業が多すぎます。この小さい企業の多さが、日本の生産性の低さの最大の原因なのです。

先進国の場合、小規模企業に勤める労働者の比率と生産性の相関関係は0.93と、非常に高いのです。

◾️小さい企業が多すぎる弊害
今の日本経済は、国民の能力にふさわしい給料を払う構造にはなっていません。人材の評価は世界第4位なのに生産性は第28位ですから、日本の労働者は世界一搾取されている状況にあります。

逆に、アメリカの人材評価は第24位ですが、生産性は第9位となっています。これも企業規模で説明できます。

従業員数が250名以上の企業で働くアメリカ人労働者の比率が49.8%にのぼるのに対し、日本はたった12.9%にすぎないのです。

◾️サービス業こそ、企業規模が大事
カナダ銀行の論文に、大変興味深い記述がありました。付加価値に関しては、大企業と中小企業の差は、製造業よりサービス業においてより大きいとの事です。

◾️輸出量と生産性の関係
輸出比率が高い国は生産性も高いという強い相関関係があります。

輸出をするから企業の生産性が高いのではありません。もともと生産性の高い企業ほど、多く輸出が出来るというのが実態です。

さらに、先ほど説明した企業規模と生産性の強い相関関係を考えると、理屈上、多く輸出できる企業の方が規模が大きいはずです。

ドイツの製造業企業を分析した論文では、1社当たりの社員数が増えれば増えるほど、輸出の割会が高くなる傾向がある事が確認されています。

 

 

―ここからー
生産性が低い原因は、「企業努力」「個人の問題」と思っていた方はいませんか。私は思ってましたよ。
それが企業の大きさに比例しているなんて・・・。

大企業は中小企業と比べて給料はいいです。よくご存知のことです。それって生産性が高いことですよね。
大手も中小企業も経験があるの私として、個別に言いたい事は多々ありますが、サクッと大きく丸めるとそう言う事が結論ですよね・・・。

因みに、生産性の高い国々は中小企業が少ないとは思っていませんでした。ギリシャやスペイン、イタリアなど少し前に経済的に話題になった国々が日本と同じように中小企業比率が高いと言う相関関係があることにもショックを受けています。

生産性が低い原因は理解できましたので、次はどうしたら生産性が上がるかですよね。そこに関しては次回お伝えしますので、お待ちください。