Vol.168「ネタバレと確認作業」

書籍名:魔法のコンパス
著者:西野亮廣
詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4391149192/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_7DvXCb3GD4AFW

―書籍からー
■ヨットのように生きる
僕は常に”ヨットのように進む”ことを心掛けている。
ヨットは風を利用して前に進んでいる。
追い風の時はもちろん、向かい風であろうと、帆の傾け方次第で前に進むことができる。

厄介なのは「無風状態」の時で、この時ばかりはニッチもサッチ行かない。
好きなコトで生きていこうと考える人ほど、お金と真摯に向き合うべきだ。お金の正体を把握することで、「面白い」の選択肢が増えるから。

◾️お金の正体とは
僕は、お金を「信用の一部を数値化したもの」と定義している。
信用の面積がバカみたいに大きいと、数値化(お金化)した時の額が信用の面積に比例して大きくなる。

お金は「信用の一部を数値化したもの」という定義に基づいて、「表現者は信用の面積を拡大化させたら、それだけで生きていけるのでは?」と考えた。

◾️マネタイズのタイミングが変わってきた
これまでは給料(ギャラ)という方法でしかマネタイズできなくて、そのルールの中で働く以上は給料(ギャラ)を支払う側の都合の中で活動しなきゃいけなかったんだけど、マネタイズのタイミングを後ろにズラす事ができる時代になった。

マネタイズするためにクリエイターがやらなきゃいけないのは、信用を積み重ねる事。
クリエイターの信用とは何か?相手を楽しませる事だ。
徹底的に楽しませて、信用の面積を広げれば、後でいくらでもマネタイズできる。

◾️ネタバレと確認作業
人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって「確認作業」で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない。

旅行然り、芸術鑑賞然り、・・・

ネタバレには感動を削ぐ要素が含まれているけれど、どうやら厄介なことに、ネタバレしているものにしか人は反応しない。ひらたく言えば「人は冒険しない」とも言えるだろう。

◾️時代が次に求めるモノ
安全も、お金も食も高度なシステムも手に入れて、みんなコミュ障になった。この国の国民が次に求めるものは「ネタ」。

技術水準も生活水準も上がった国では、面倒なことは高度にシステム化されたウンタラカンタラに任せ、各々が住まいやスマホといった「マイスペース」と持つようになり、どうしたって、他人との接触面積が小さくなる。

協力して井戸を掘ることもないし、お隣さんの引越しを、村を上げて手伝うこともないのだ。

これが、どんな事態を招くかというと”国民総コミュニケーション障害時代”だよね。これは先進国の運命で、避ける事はできない。

コミュニケーションをとる機会が減るんだから、コミュニケーション能力が落ちるのは至極当たり前の話だ。石を投げれば人見知りに当たる。

 

 

―ここからー
ネタバレと確認作業を読んでいて、今更ながら確かにと思いませんでしたか。多くの人はネタバレでも買いますよね。福袋はその逆ですが・・・

旅行なんかが最たるものですよね。どこに何を見に行くか決めてから普通行きます。最近では、行き先を決めず、行き当たりばったりの旅行をする人はごく僅かでしょうか・・・。

だから「えんとつ町のプペル」という絵本をネットにて無料公開に踏み切る事ができたのですね。そして、この壮大な仮説実験は、絵本業界ではありえない300万部という金字塔=実績を打ち立てました。

書籍の中では、ただ無料にする訳ではなく、無料の出し方や見た方の内、何%が本を買ってくれるか。無料にすることによる広告効果がどれくらいあるか。デメリットは何があるかなど、緻密に、かつ、事前に計画、想定をしながら無料公開が実施されたそうです。

このことを理解して、ビジネスをする・しないでは大きな違いが生じるととても感じているのでご紹介です。

それと”国民総コミュニケーション障害時代”とは言い得て妙ですね。
これも現代病だと改めて認識する事ができました。