Vol.203「人事政策の基本」

書籍名:イオンを創った女 評伝 小嶋千鶴子著者:東海友和詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4833422921/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_zU7uEbDDPH6AH

 ―書籍からー
◾︎80年代に臨み、小嶋千鶴子が人事担当者へ発信した「檄文」
「ジャスコは今日大組織になった。それは組織管理の知識・技術の教育に一歩を先んじたからである。このことを忘れてはならない。この特長を失ってはならない。しかし、営業力強化のための知識・技術の革新に遅れをとったことは事実である。」

◾︎社会的信頼の構築
岡田屋(イオンの前身)に預ければよく育ててくれると親御さんや高校の先生からの評価を得ていたし、岡田屋の女子社員ならお嫁さんに欲しいとの問い合せが多かった。厳しい社員教育、ルールの徹底といった人事施策が、社会的な信頼を得ていたのである。
のちに合併し、ジャスコとなってもジャスコの社員はよく勉強している、人事がしっかりしていると、その社会的評価は変わらなかった。商売は下手だと言われたが(笑)。

◾︎短期よりも長期
「技能や知恵は、簡単に買い求められる日用品とはわけが違う。企業が注力すべき資質なのだ。従業員を積極的に育てようとしている会社は、既存の能力を利用しようするだけの会社よりも、はるかに有利である」ジョン・P・コッターの「幸之助論」の一説

◾︎企業経営とは
「資本の増殖活動」である。予算を達成するか否かではないし、ましてや低い予算を達成しても意味がない。基本は収支と資産の回転による増加なのだ。

◾︎良質なDNAを創る
「会社の風土が未来志向であれば、その風土はさらに発展力を生み出し、良き循環となる。期待や希望があれば、仮に多少の不満があったとしても、それがことさら大きな問題になることはない。したがって人事政策の基本は、会社の中に良き風土を創造し、それを維持浸透させることである。」

◾︎人事政策の基本的命題
物事を長期的に、全面的に、根本的にみて、自分自身のこととして問題を実践の問題、我いかになすべきかを考えられる人間が指導的立場のエリートである。ジャスコの未来、ジャスコが全体的・根本的に何をなすべきかを我がこととして考えねばならない。また、そういう人間をつくり上げることが人事政策の基本的命題である。

   ―ここからー
小嶋氏は、現イオン会長である岡田卓也氏の実姉に当たります。岡田屋→ジャスコ→イオンを時に社長として、岡田卓也氏が社長に就任してから、CHROとしてイオンを影から支えてきた方です。

因みに私が無知なだけですが、イオンがこれ程に社員教育に力を入れているとは知りませんでした。
本を読む限りですが、小嶋氏は相当個性が強かった。多分、周囲はいつもピリピリと緊張感があったのではないかと推察します・・・。これは良い意味で言っていますよ。念の為・・・

さて、人事は人造りとよく言われますが、この本を読むとそれをつくづく痛感されられます。ですが、人造りは本当に難しい・・・。

人造りとは何か?これでいいのか?現状と時間軸を鑑み、この優先順位で本当にいいのか?悩みはつきませんね・・・。

日々、悩みながら決断している毎日です・・・。苦笑
本日は、以上です